うつ病 治療

うつ病と自律神経失調症の違い

一般の人はうつ病と自律神経失調症の違いを判断することはかなり難しいと言えるでしょう。他人から見たときにうつ病と自律神経失調症の症状には、無気力や疲労感などのよく似たものがあるので、うつ病と自律神経失調症が同じ病であると思ってしまう人も多いでしょう。

 

そもそも、うつ病というのは心の病気のことを言います。抑うつ症状が現れたり不安感が大きくなったり、全てにおいて無気力になったりします。また、意欲が低下するなどの症状が現れるようになり、場合によっては食欲不振や睡眠障害を引き起こす事もあります。

 

これらのうつ病の症状として現れるものは自律神経失調症の症状にも当てはまったりします。でも、心身のエネルギー状態が低下している状態がうつ病の特徴となっています。一方、自律神経失調症というのは、体の器官をコントロールする自律制御装置である自律神経の働きの乱れることから起こります。

 

自律神経失調症というのは交感神経と副交感神経との切替えが上手くできずに狂うことで起こってくる病気で、うつ病と同じように不安感や落ち込むなどの症状が出たりするのでよく間違えたりします。しかし、自律神経失調症の場合はうつ病と同じ精神症状に加えて、頭痛や肩凝り、耳鳴りといった全身症状も現れたりします

 

自律神経失調症は精神症状も現れることがあるため、うつ病と間違えたりしますが、自律神経失調症というのはあくまでも神経の不具合からきたりするもので、心の病がメインとなっていないので、うつ病と同一のものではないと言えます

 

うつ病を治療する場合は抗うつ薬が効果的に作用しますが、これに対し、自律神経失調症は自律神経調整薬などの薬や理学療法が中心となります。うつ病と自律神経失調症とは治療の方法も違うので混同しないようにしましょう。