うつ病 治療

うつ病解消の対人関係療法

うつ病を克服するための方法には色々な方法がありますが、うつ病克服の療法の一つに、対人関係療法というものがあります。認知療法や行動療法とは違って、殆どの人は聞き慣れない言葉だと思いますが、対人関係療法とは一体どういうものなのか考えてみましょう。

 

対人関係療法というのは、現在の対人関係にスポットを当てた短期行動療法のことを言います。しかし、対人関係なら誰でもというわけではなく、親や配偶者、恋人などの「重要な他者」との現在の関係についてカウンセリングを行います。

 

例をあげれば、ある人間関係でうつ病になった場合であっても、そのうつ病の原因となている当事者である相手に焦点を置くわけではありません。その後の家族との対人関係について、問題点を挙げて、改善を図っていきます

 

違う言い方として言うなら、うつ病を患ったことによる家族との関係の悪化を防止する療法であるというのが正しい呼び方かもしれません。うつ病を患ってしまうと、家族との関係にも変化が起きるようになってきます。

 

家族の中にうつ病患者を抱えるようになってしまった家族というのは、かなりの負担がかかってくるものです。家族の誰かがうつ病を患ってしまうと、今まで上手くいっていた関係が悪くなってしまうこともあります。

 

うつ病を患ってしまったことで、家族との関係が悪化してしまう可能性が高いので、うつ病がさらに重症化してしまうかもしれません。対人関係療法は、こういった対人関係の改善を図るというのが目的となっています。

 

この対人関係療法はある程度マニュアル化されており、きちんと定義付けされているので、有効性も検証されています。今はうつ病のみならず、手を加えて摂食障害やPTSD(外傷後ストレス障害)などにも効果が発揮されています。