うつ病 治療

うつ病の人への接し方

一昔前までは、うつ病に関してあまりその症状が知られていないことが多かったので本人の気力次第で治る病であったり、本人にやる気がないだけなどと思われていたうつ病ですが、ストレス社会の影響でうつ病患者が増えたことなどがあり、社会的認知度も高まって、患者の急増とともに患者の家族も急増しました。

 

このようなことから、患者の家族はどのように接するべきなのか考えたり、会社側はどのように接するべきかを考えたり、周囲の友人、知人としてどう接するべきかと考えるようになったりするなど、うつ病患者の周りの人達が、うつ病患者への接し方について考える機会も増えています

 

このようにうつ病についての認識が深くなったことで、今では、うつ病患者を励ましてはいけないというのはほとんどの人が知っていると思います。うつ病患者は、「頑張らない」のではなく、「頑張れない」というのが正しい認識で何もしていないように見えても、実は生きているだけで相当な気力を使って頑張っています。

 

ですので、本人が頑張っているにもかかわらず、それ以上に「頑張れ」と励ますのはプレッシャー以外の何者でもなく、ただうつ病患者を追い込むだけというのがその理由となっています。

 

実際、うつ病患者は励まされることでますます病状が悪化することがあり、その励ましに応えられない自分は生きている価値がないと思い込むようになってしまい、自殺にまで発展してしまうこともあるのです。

 

しかし、最近ではうつ病にも様々なパターンが増えてきていると言われております。中にはむしろ「励ました方がいい」タイプのうつ病患者もいるといいます。ただし、うつ病の違いは専門家でなければ判断することができません。

 

医師でない限り、うつ病患者を責めたり、せかしたり、お説教したりしないようにすることが大切になってきます。もし、うつ病患者が困った言動をしたとしても、それは本人のせいではなく、病気のせいと考えなければいけません。周囲の人はうつ病患者を怒らないであげてください。他にも気分転換をさせようと、本人が望んでいないのに、無理に旅行や観光などに連れて行くのもうつ病患者にとっては良いことではありません。